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喪中はがき.com編集部|最終更新:2026年10月

海外にも年賀状や喪中はがきはある?クリスマスカード・お悔やみカードの習慣

年末に「年賀状を控えます」と知らせる喪中はがきは、日本でおなじみの習慣です。では、海外にも同じような習慣はあるのでしょうか。

このページでは、日本郵便、イギリスのV&A博物館、米英のグリーティングカード業界団体、アメリカのエチケット専門機関 Emily Post Institute などの資料で確認できた事実だけをまとめました。数字や引用には出典の番号を付け、ページの最後に出典の一覧を載せています。

まとめ:海外と日本の違い

習慣日本欧米(主にアメリカ・イギリス)
年末年始のあいさつ状年賀状(2026年用の年賀はがきは7億4,841万枚発行)クリスマスカード(アメリカで年約16億枚、イギリスで約10億枚が売れている)
身内が亡くなった年喪中はがきで、前もって年賀状を控えることを知らせるカードを送るかは本人の気持ち次第。前もって辞退を知らせる習慣は、今回調べたエチケット解説には出てこない
不幸を知った人からお悔やみ状・寒中見舞いなどお悔やみカード(sympathy card)。アメリカの日常のカードで誕生日に次いで人気
遺族から会葬礼状・香典返しのあいさつ状などお悔やみへのお礼状。手書きのひと言が望ましいとされる

各項目の出典と詳しい内容は、以下の各節にあります。

日本の年賀はがきの枚数

まず比較のために、日本の年賀はがき(日本郵便が発行する、お年玉くじ付きのはがき)の当初発行枚数を見てみます。

年用当初発行枚数出典
2004年用約44億6千万枚[1]
2005年用約43億5千万枚[1]
2025年用10億7,000万枚[2]
2026年用7億4,841万枚[3]
2027年用5億5,593万枚[4]

2027年用の発行枚数は2026年用より約25.7%少なく、報道によると16年連続の減少です[5]。2004年用ごろが最も多かった時期とされ[6]、2027年用はその約8分の1になります(44.6億枚と5.56億枚から当サイトで計算)。

欧米のクリスマスカード

欧米で年賀状にいちばん近い習慣は、12月に送り合うクリスマスカードです。

始まりは1843年のイギリス

イギリスのV&A博物館によると、最初のクリスマスカードを送ったのは、同館の初代館長ヘンリー・コールです。1843年、画家のジョン・コールコット・ホースリーにデザインを頼み、1,000部を印刷して1枚1シリングで売り出しました。当時としては高価で、商売としては失敗だったとされています[7]。

アメリカでは年に約16億枚

アメリカ郵政公社(USPS)の記事は、業界団体 Greeting Card Association の数字として、クリスマスカードは季節のカードでいちばん人気があり、年に約16億枚が売れていると紹介しています(2019年の記事)。また、USPSの調査では、2018年9月までの1年間に13億枚以上のホリデーカードが郵送されました[8]。

イギリスでは約10億枚、1人あたり年33枚

イギリスの Greeting Card Association によると、2017年のイギリスのクリスマスカードの販売は合計で約10億枚でした。同団体は、イギリスの人はカード全体で1人あたり年33枚を買い、これはどの国よりも多いとしています[9]。

近況報告の手紙を添えることも

Emily Post Institute(アメリカのエチケット専門機関)は、「多くの人がホリデーカードに家族の近況報告(ニュースレター)を添えて送る」と書いています[10]。日本の年賀状にひと言近況を書き添えるのと似た使い方です。

身内が亡くなった年のクリスマスカード

日本では、身内が亡くなった年は年賀状を出さず、喪中はがきで前もって知らせます。欧米ではどうでしょうか。

  • 送るかどうかは本人次第:Emily Post Institute が紹介した1992年版のエチケット本には、「自身が喪中の人がカードを送るかどうかは、まったく本人の気持ち次第」とあります[11]。
  • 署名で死が伝わることも:同じ本には、いつも「ビルとメアリー」の名前で届いていたカードが「メアリー」の名前だけで届くことで、死が知らされる、という例が書かれています[11]。
  • 悲しんでいる人に送るのは問題ない:Emily Post Institute は現在の解説で、悲しみの中にいる人にホリデーカードを送るのはまったく問題ないとしています。ただし、本人が「この時期はつらい」と言っている場合は別です[10]。1992年版では、陽気なカードは避け、安らぎや友情を伝えるカードを選ぶよう勧めています[11]。

今回調べたこれらの解説には、日本の喪中はがきのように前もって「今年は新年のあいさつを控えます」と知らせる習慣は出てきません。

お悔やみカードと遺族のお礼状

欧米では、不幸を知った人が遺族に送るお悔やみカード(sympathy card)が広く使われています。USPSの記事によると、アメリカの日常のカード(季節行事以外)で人気が高いのは、誕生日、お悔やみ、お礼の順です[12]。

遺族からのお礼状について、Emily Post Institute は次のように書いています[13]。

  • 手書きのお悔やみ状、個人的なメール、花、慈善団体への寄付などには、必ずお礼をする
  • メッセージの書かれていない既製のお悔やみカードには、書面でのお礼は不要
  • 印刷されたお礼カードより、手書きのひと言のほうが望ましい。葬儀社が用意する印刷のカードを使う場合も、ひと言書き添える
  • 家族や友人が代わりに書いてもよい

韓国・中国の年賀カード

  • 韓国:週刊京郷の記事(2019年)によると、韓国の年賀状(연하장)は2006年の1,039万枚が最も多く、「2020年用」は210万枚でした[14]。
  • 中国:中国郵政の機関紙『中国郵政報』(2022年12月28日)は、「手書きの年賀カードはしだいに歴史の舞台から退いた」と書き、スマートフォンから送るカードのサービスを紹介しています。同じ紙面の調査では、この5年間で年賀カードを「毎回送る」人は26.4%、「ときどき送る」人は41.2%、「ほぼ送らない」人は32.4%でした[15]。

どちらの国でも、紙の年賀カードは日本の年賀状と同じように減っています。今回の調査では、韓国・中国に日本の喪中はがきにあたる書状の習慣があることを示す資料は見つかりませんでした。

海外の知人に喪中を伝えるとき

喪中はがきの習慣を知らない海外の知人には、事情を短く英文で書くと伝わりやすくなります。英文の文例は状況別の文例集(海外の知人に送る場合)に載せています。

日本郵便の国際郵便では、はがきは航空便が世界各国あて100円、船便が世界各国あて90円の均一料金です[16]。

よくある質問(FAQ)

海外にも年賀状のような習慣はありますか?

欧米ではクリスマスカードが近い習慣です。業界団体の数字では、アメリカで年に約16億枚(2019年公表)、イギリスで約10億枚(2017年)のクリスマスカードが売れています。韓国や中国にも年賀カードがありますが、どちらも枚数が大きく減っています。

海外にも喪中はがきはありますか?

今回調べたアメリカのエチケット専門機関(Emily Post Institute)の解説には、喪中はがきのように前もって新年のあいさつを辞退する習慣は出てきません。身内が亡くなった年にクリスマスカードを送るかどうかは「本人の気持ち次第」とされ、署名から故人の名前が消えることで死が伝わることもある、と紹介されています。

海外の知人には喪中を伝えたほうがよいですか?

喪中の習慣を知らない相手が多いため、伝える場合は英文で短く事情を書くと伝わりやすくなります。日本郵便の国際郵便では、はがきは航空便が世界各国あて100円、船便が90円の均一料金です。

欧米で身内が亡くなった人にクリスマスカードを送ってもよいですか?

Emily Post Institute は、悲しみの中にいる人にホリデーカードを送るのはまったく問題ないとしています。ただし、本人がこの時期はつらいと言っている場合は別です。1992年版のエチケット本では、陽気なカードは避け、安らぎや友情を伝えるカードを選ぶよう勧めています。

出典一覧

2026年10月14日に各ページを閲覧して確認しました。英語・韓国語・中国語の資料は当サイトで日本語に訳しています。

  1. 日本郵便「平成17年用年賀はがきの発行枚数」(「平成17年用年賀はがきの発行枚数は約43億5千万枚(昨年は約44億6千万枚)です。」)
    https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/hagaki/nenga_hakko/2005/
  2. 日本郵便 2025年用年賀はがき 券種一覧(2024年8月30日 報道発表資料 別紙1)
    https://post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2024/00_honsha/0830_02_02.pdf
  3. 日本郵便 2026年用年賀はがき 券種一覧(2025年8月29日 報道発表資料 別紙1)
    https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2025/00_honsha/0829_02_02.pdf
  4. 日本郵便 2027年用年賀はがき 券種一覧(2026年8月31日 報道発表資料 別紙1)
    https://files.japanpost.jp/assets/34d9d11432734cfaa759e78fe395b688/6a5764c4148f470dbb68ca7288b9ba83/20260831_02_02.pdf
  5. 熊本日日新聞(2027年用年賀はがきの発行枚数の記事)
    https://kumanichi.com/articles/2030915
  6. LOGISTICS TODAY(2025年10月10日、2003年発行の44億5,936万枚をピークとする記事)
    https://www.logi-today.com/856072
  7. Victoria and Albert Museum "The first Christmas card"
    https://www.vam.ac.uk/articles/the-first-christmas-card
  8. USPS Link(アメリカ郵政公社の社内報、2019年12月10日の記事)
    https://news.usps.com/2019/12/10/seasons-greetings/
  9. The Greeting Card Association(イギリスの業界団体)市場データのページ(2017年の販売実績)
    https://www.gca.cards/publishers-the-market-facts-and-figures/
  10. Emily Post Institute "Etiquette Today: Holiday Cards"(2025年12月11日)
    https://emilypost.substack.com/p/etiquette-today-holiday-cards-744
  11. Emily Post Institute(1992年版のエチケット本からホリデーカードの項を再掲した記事、2025年12月4日)
    https://emilypost.substack.com/p/etiquette-throwback-1992-holiday
  12. USPS Link(アメリカ郵政公社の社内報、2019年9月26日の記事。Greeting Card Association の数字)
    https://news.usps.com/2019/09/26/facts-on-paper/
  13. Emily Post Institute "Sympathy Notes and Letters"
    https://emilypost.com/advice/sympathy-notes-and-letters
  14. 週刊京郷「점점 사라지는 종이 연하장」(2019年12月16日)
    https://weekly.khan.co.kr/article/201912161509471
  15. 『中国郵政報』2022年12月28日 第4面(PDF)
    https://www.chinapost.com.cn/newspaper/epaper/page/1/2022-12-28/04/27251672247466608.pdf
  16. 日本郵便「国際郵便料金表(通常郵便物)」
    https://www.post.japanpost.jp/send/oversea/charge/list-normal/zone1.html

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このページの情報について

このページは、上記の出典で確認できた事実をもとに当サイトがまとめたものです。海外の数字は各資料が公表した時点のもので、最新の値とは限りません。国や地域、家庭、宗教によって習慣は異なります。

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